ボデガス・アールト (BODEGAS AALTO)

アールトは、元ベガ・シシリアの醸造長マリアノ・ガルシアと、DOリベラ・デル・ドゥエロ委員会の委員長を務めたハビエル・サッカニーニが「スペイン独自のブドウ品種で最高のワインを造りたい」という志のもと設立したワイナリーです。産地はふたりが熟知するリベラ・デル・デュエロ。標高700~850メートルの高地に、樹齢50~100年という古木の畑を40ヘクタール取得しました。そして1998年に最初のワインをリリースすると、世界中のワイン評論家から絶賛され、数多くのワインコンクールで賞を獲得しました。

栽培品種はティント・フィノと呼ばれるテンプラニーリョ。樹齢がたいへん古いため収穫量はとても低く、1ヘクタールあたりわずか1000kg。ブドウの実はとても凝縮しています。
土壌は石灰質を多く含む砂~粘土土壌。テロワールは区画ごとに微妙に異なるため、アールトでは栽培、収穫、醸造を、それぞれの区画に最適の方法で行うよう細心の注意を払います。

収穫には小さなバスケットを使用し、選果台で丁寧に良質の房のみを厳選します。
著名な建築家の設計によるワイナリーには、最新機器が揃っています。円錐型のステンレス・タンク発酵槽(将来は木製も導入予定)は、区画ごとの個性を正確に理解したいからというマリアノの希望で150hlの特注品を用意。彼は、区画ごとの小さな違いを正確に見極め、理解し、導くことが、偉大なワイン造りに必要だということを長年の経験から知っているのです。