ボデガス・マウロドス (BODEGAS MAURODOS)

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ボデガス・マウロドスは、マリアノ・ガルシアがトロ地区に進出して造り上げたワイナリーです。バリャドリッドの西、リベラデルドゥエロからドゥエロ川沿いに60kmほど下ったところに位置するトロは、大陸性気候の強い影響による乾燥と強い日照という厳しい栽培条件のため、長いあいだ忘れ去られていた場所でした。しかしマリアノは、この地には樹齢の古い、中には接ぎ木をしていない希少なティンタ・デ・トロと呼ばれるテンプラニーリョがあり、厳しい栽培条件は優れたワインのためのブドウを育成するにはふさわしいことを知っていました。そこで彼は数年をかけて現地をリサーチ。最高のワインを生むに最適な畑をサン・ロマン村に見つけ、1997年に初めてのワインを造り上げました。当時、ワイナリーはまだ完成しておらず、ワインはトゥデラにあるマウロの設備で醸造したため、格付けとしてはDOではなくヴィノ・デ・メサでしたが、その素晴らしいワインは国内外で高い評価を得、トロの名前は一躍、世界に広まることとなったのです。
maurodos01自社畑はサン・ロマン・デ・オルニハ、ベドロサ・デル・レイ、ビジャエステルの3カ所に60ヘクタール所有しています。栽培品種はトロのテロワールに合わせて進化を遂げたティンタ・デ・トロと呼ばれるテンプラリーニョとガルナッチヤで、平均樹齢は35年。強い大陸性気候のうえ、標高が600~700mと高いため、昼夜の気温差の大きい気候によって、トロのブドウは凝縮しアロマ豊かに育ちます。

土壌の表土は小石や砂質土壌で水はけがよいのですが、下層の粘土が貴重な水を蓄えて乾燥からブドウを守ります。区画によってはフィロキセラ害に侵されていないため、樹齢の古いブドウは接ぎ木なしの自根のものも多く残っています。

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